グレ(メジナ)は、大分県内では一般的に「クロ」と呼ばれ、フカセ釣りを中心に多くの釣り人に親しまれているターゲットです。
クロを堤防から狙う場合、最も重要となるのが「潮通しの良さ」と「隠れ家となる障害物(シモリやテトラ)」の存在です。

大分県内は、南へ行くほど外洋の潮が流れ込みやすくなるため、県南エリアほど魚影が濃くなる傾向があります。
しかし、時期や釣り方のコツさえ掴めば、比較的浅い県北や県央の堤防からでも十分にクロを狙うことが可能です。

大分県におけるクロ(グレ)の呼び名と基本知識

大分県内では、釣れるクロのサイズに応じて以下のように呼び分けられることが多いです。

  • 40オーバー(中・大型)(40cm以上のサイズ。堤防から仕留めるのは容易ではなく、相応の技術や太仕掛けが必要になります)
  • 足裏サイズ(中型)(25cm〜30cm前後のサイズ。堤防釣りにおいて一つの目安となる良型です)
  • コッパグロ(小型)(20cm以下の小型サイズ。夏から秋にかけて堤防周辺に多く群がります)

堤防から狙う場合は、足裏サイズ(25cm前後)を中心に、状況が良ければ30cmクラスを目標にするのが現実的です。

大分でクロが釣れるベストシーズン

大分県の堤防からクロを狙う場合、大きく分けて2つのシーズンがあります。
1つは水温が上昇し、クロの活性が高くなる「梅雨グロシーズン(6〜7月)」
もう1つは水温が下がり、型が良くなる「寒グロシーズン(11〜2月)」です。

初心者の方や数釣りを楽しみたい場合は、小型のコッパグロを中心に足裏サイズまでが活発にエサを追う秋口(9〜11月)が最も釣りやすい時期となります。
逆に、海水温が最も下がる2月後半〜3月頃は回遊が減り、釣りにくい時期を迎えます。

それでは、大分県内でクロの実績がある代表的な堤防の釣り場をエリア別にご紹介します。


大分県北部エリアの堤防

※大分県北部(周防灘側)は全体的に浅い干潟や砂地が多いため、チヌ(黒鯛)に比べるとクロの魚影はやや薄い環境です。
そのため、堤防の基礎石やテトラポットといった「障害物」がしっかりと入っている場所を狙うのが基本です。

中津港/中津市

 

中津市にある「中津港」。海底は砂泥地が多く、普段はチヌやキス狙いの釣り人で賑わう港です。特定の条件を満たすとクロの姿を見ることができます。

夏から秋にかけての水温が高い時期を中心に、コッパグロ~足裏サイズが回遊してくることあり、主にフカセ釣りで狙うことができます。

💡 実践アドバイス
周辺にシモリ(根)が少ないため、クロは基本的に堤防自体の構造物やテトラの隙間に寄り添っています。沖に遠投するよりも、堤防の際やテトラの切れ目をタイトに狙うのがコツです。

→ 中津港の詳しい記事へ

竹田津港/国東市

国東市に位置する「竹田津港」。基本的には砂地ベースの港でキスやチヌが主軸となりますが、外海に面した大きな波止まわりはクロの回遊ルートとなっています。

秋口になると手のひらサイズのコッパグロの数釣りが楽しめる日があり、時折足裏サイズに近い型が混ざることもあります。

💡 実践アドバイス
外側の波止まわりは比較的潮が動くため、潮のヨレ(流れが緩んでいる場所)を意識してコマセ(撒きエサ)を打つのがポイント。エサ取りの活性が高いことが多いため、練りエサや少し硬めの付けエサを用意しておくと良いです。

→ 竹田津港の詳しい記事へ

大分県中部エリアの堤防

※大分県中部(大分市・別府市周辺)エリアは、湾内の穏やかなポイントが多く、堤防周辺に居着くクロを狙うフカセ師の姿が各所で見られます。

日出港/日出町

別府湾の北側に位置する人気釣り場「日出港」。湾内でありながら比較的潮通しが良く、多種多様な魚種が狙える港です。

秋のハイシーズンには、フカセ釣りでコッパ〜足裏サイズ(20cm〜25cm前後)のクロの数釣りを楽しむことができます。

💡 実践アドバイス
コマセを撒くとクロが浮き上がってくる様子が見えることもあるため、タナ(ウキ下)は比較的浅め(1ヒロ〜2ヒロ程度)から探っていくのが定石です。

→ 日出港の詳しい記事へ

西大分港/大分市

大分市中心部から程近い場所にあり、アクセスに大変優れた「西大分港」。赤灯台の波止から小型のクロが狙えます。

大型の回遊は多くありませんが、足場が良い場所から狙えるため、フカセ釣りの基本を練習したり、のんびりとウキ釣りを楽しんだりするのに適した釣り場です。

💡 実践アドバイス
多くの釣り人が訪れるポイントです。ハリスを細め(1号〜1.2号前後)にし、ウキも浮力を抑えた小さめのものを使用して、自然に付けエサを落とし込んでいくアプローチが有効です。

→ 西大分港の詳しい記事へ

大分県南部エリア堤防

※大分県南部エリア(津久見・佐伯)は、急深なリアス式海岸が続くため、堤防からであっても外洋の澄んだ潮が入り込みやすく、クロの魚影の濃さは大分県随一です。時期によっては30cmを超える良型や、本格的な寒グロの実績も上がります。

千怒港/津初見市

 

津久見湾の奥部に位置する「千怒港(ちぬこう)」。水深がしっかりあり外洋からの潮も回るため、クロの居着き・回遊も安定しています。

防波堤の足場が比較的良く、秋から冬にかけて足裏サイズを中心に、時には30cmクラスの良型クロが混ざる釣り場です。

💡 実践アドバイス
堤防の先端付近や外側の船道(深くなっている場所)のブレイクライン周辺が狙い目。エサ取りの下に良型のクロが潜んでいることが多いため、コマセを打つ位置と仕掛けを投入する位置を少しずらす「エサ取り分離対策」を行うと良いです。

→ 千怒港の詳しい記事へ

間元港/津久見市

津久見市の四浦半島最先端に位置する「間元港(まもとこう)」。豊後水道の強い流れを直接受けるため潮通しが極めて良く、堤防でありながら周辺の磯に劣らない実績を誇ります。

年間を通じてクロの魚影が濃く、堤防からのクロ釣りで一番有名な釣り場です。秋のシーズンはもちろんのこと、冬場の「寒グロ」の時期にも30cmオーバーの引きが期待できます。

💡 実践アドバイス
保戸島との間の水道を流れる本流は非常に速いため、堤防周辺にできる「引かれ潮(本流に引かれてできる緩やかな流れ)」や「反転流」にコマセをなじませるのが攻略のコツです。急な突っ込みに対応できるよう、ハリスは1.75号程度にしておくのが無難です。

→ 間元港の詳しい記事へ

夏井公園/佐伯市

 

佐伯市上浦の海岸沿いにある「夏井公園」。ここは非常にきれいに整備された護岸で、手軽にクロ釣りができるスポットです。

水質がクリアで、春先や秋冬のシーズンには足裏サイズ主体のクロが寄ってきやすく、フカセ釣りにも人気の護岸の一つです。

💡 実践アドバイス
周囲に天然の岩場(シモリ)が多く点在しているため、魚を掛けたあとに根に潜られないよう、やや強引なやり取りが必要になる場面があります。

→ 夏井公園の詳しい記事へ


まとめ:大分のクロ回遊・居着きパターンを掴んでフカセ釣りを攻略しよう!

大分県内には、アクセスが良くフカセ釣りの練習に最適な大分市周辺の堤防から、外洋の澄んだ暖流をダイレクトに受け、時に30cmオーバーの期待がかかる県南の一級漁港・護岸まで、地域ごとに異なる特徴を持ったクロのポイントが点在しています。

堤防からのフカセ釣りで安定して成果を出すためには、今回ご紹介した各釣り場の「潮通しの良さや障害物の位置」、そして季節に応じた「エサ取り(小魚)の回避対策」を事前にしっかりと想定しておくことが大切です。

ぜひ、周囲の安全やマナーに配慮しながら、大分の豊かな海でクロのシャープかつ力強い引きを体験してみてください。

🎣 釣り場へ向かう前に。現地を快適・安全に楽しむための3アイテム

実際に各地の釣り場へ足を運ぶ中で、私が「持ってきて本当に助かった」と実感して常備しているツールです。周囲への配慮や万が一への備えとして、事前に揃えておくと安心な定番アイテムをご紹介します。

1.【汚れ・ニオイのストレスを解消】マルキュー アミ姫

常温で長期保存ができるため、事前に通販でまとめ買いして車にストックしておくと、思い立ったときにすぐ竿を出せます。

フルーティーな香りでアミエビ特有のニオイが手に残りにくく、周囲を汚さずカゴに詰められるチューブタイプ。手軽にサビキ釣りを楽しみたいときの定番です。

2.【子供が喜ぶ観察用や、釣り場のマナーに】透明水汲みバケツ

クリアな側面から魚の動きが横から見えるので、ファミリーフィッシングが非常に盛り上がります。大切な釣り場を守る必須の装備です。

足場を綺麗に洗い流すための、しっかり水を汲めるロープ付きバケツ。クリア素材なので、バケツ越しにお子様と一緒に魚の様子を観察して楽しめます。

3.【軽快に動けて、万が一にも安心】コンパクトなライフジャケット

キャスティングや移動時も動きを邪魔しない軽量タイプ。自分と大切な家族のために、必ず事前に選んでおきましょう。

動きやすさと安全性を両立した、手に取りやすい高コスパモデル。長時間の釣行でも肩や腰が疲れにくく、快適に着用し続けられます。